子宮頸がん検診・子宮体がん検査などの婦人科検診 (レディースドック) や特定健康診査をご相談いただけます。
●子宮頸がん検診普及事業 (※予約優先検診)
●乳がん検診普及事業 (※当院で取り扱いはありません。)
AYA (adolescent and young adult: 思春期・若年成人) 世代を含む、20代後半から40代前半 (妊娠や出産を考える若年層) の子宮頸がんや乳がんの罹患が増えています。子宮頸がん検診は月経期以外でご来院ください。
※子宮頸がんワクチンの積極的な勧奨の差し控えによって接種機会を逃した女性に対して、令和4年4月1日から令和7年3月31日まで従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行うキャッチアップ接種を開始します。
●特定健康診査 (特定健診)
40 歳以上 75 歳未満の保険加入者を対象とする健康診断です。内臓脂肪型肥満・糖代謝異常・高血圧症・脂質代謝異常・高尿酸血症などの生活習慣病の発症や重症化の予防を目的としています。メタボリックシンドロームの該当者とその予備群を減少させるための特定保健指導を必要とする対象者を、効率的に抽出するために行われています。
※加入している保険機構から郵送される受診券の記載内容にしたがってご来院ください。
【特定健康診査の検査項目】
医療面接 (生活習慣・行動習慣)・診察 (理学的所見)・身体計測 (身長・体重・腹囲・肥満度・体格指数)・血圧測定・血液検査 (TG・HDL・LDL・GOT・GPT・γ-GTP・血糖・HbA1c)・尿糖・尿蛋白半定量検査
※ほか必要に応じて心電図・貧血検査を追加します。
メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)
内臓脂肪の蓄積によって引き起こされる疾患群 (いわゆるメタボ) です。 内臓脂肪型肥満・糖代謝異常・高血圧症・脂質代謝異常・高尿酸血症などを合併し、心筋梗塞などの心血管系疾患の発症率が高いとされ、習慣的な喫煙が加わると心筋梗塞の発症率はさらに上昇します。受動喫煙・能動喫煙はともに控えましょう。
●婦人科検診 (レディースドック) 予約推奨自由診療 〔妊活 (プレコンセプションケア) をご希望であればこちら〕女性特有の (女性に多い) 疾患の早期発見を目標にする、婦人科系に特化した人間ドックです。生活習慣病が気になるかた、初めて人間ドックを受診するかたは、まずは婦人科系の検査を受けてみてはいかがでしょうか。
※ライフスタイルに合わせた部分的な検査を実施できます。
- 例: 社会人5年目で人付き合いや体重が増えて、健康状態が心配なので女性内科検査を受けたい。
- 例: セックスワーカー (性労働者) として勤務しているので性感染症検査を中心に受検したい。
- 例: 家系的にがん患者の親族が多いので婦人科腫瘍 (婦人科がん) の検査を相談したい。 など
検査分類 | 方法と内容 | 詳細と備考 | |
---|---|---|---|
基本診察 | 身体測定・バイタルサイン計測 | 身長・体重・体格指数・血圧・脈拍数・体温 | |
婦人科基本診察 | 外陰部視触診・腟鏡診・内診 | ||
腫瘍関連検査 | 細胞診 | 子宮頸がん検査 | 子宮腟部細胞診 |
子宮体がん検査 | 子宮内膜細胞診 | ||
頸管粘液検査 | ウィルス検査 | HPV 核酸検出・簡易ジェノタイプ判定 | |
血液検査 | 腫瘍マーカー | CA125 | |
超音波検査 | 経腟法 | 初交前は経腹法や経直腸法で実施します。 | |
女性内科検査 | 血液検査 | ホルモン基礎値 | 卵巣系ホルモン (E2・FSH・LH) |
甲状腺系ホルモン (TSH・FT3・FT4) | |||
乳汁分泌ホルモン (PRL) | |||
アンドロゲン (男性ホルモン: テストステロン・遊離テストステロン・DHEA-S・アンドロステンジオン) | |||
自己抗体検査 | 甲状腺自己抗体 (抗 TPO 抗体・抗サイログロブリン抗体) | ||
貧血検査 | 血算・フェリチン・鉄・不飽和鉄結合能 | ||
肝機能検査 | GOT・GPT・LDH・ALP・γ-GTP・総ビリルビン | ||
腎機能検査 | BUN・CRE・尿酸・Na/Cl・K・リン・カルシウム | ||
栄養代謝検査 | T-cho・HDL・LDL・中性脂肪 (空腹時・随時)・TP・ALB | ||
糖代謝検査 | 血糖値 (空腹時・随時)・HbA1c・インスリン | ||
凝固能検査 | プロトロンビン時間・活性化部分トロンボプラスチン時間 | ||
尿検査 | 尿一般検査 | 糖・蛋白・潜血・ウロビリノーゲン・尿沈渣 | |
性感染症検査 | 血液検査 | ウィルス検査 | HIV (ヒト免疫不全ウィルス) 抗体検査 |
HBs (B型肝炎ウィルス) 抗原検査 | |||
HCV (C型肝炎ウィルス) 抗体検査 | |||
細菌検査 | 梅毒定性検査 (TPHA・RPR) | ||
クラミジア・トラコマティス抗体 IgA・IgG 検査 (EIA法) | |||
頸管粘液検査 | 細菌検査 | 淋菌核酸検出 | |
クラミジア・トラコマティス核酸検出 | |||
腟分泌物検査 | 検鏡検査 | カンジダ属およびトリコモナス原虫の同定 腟内細菌叢の評価 |
|
一般培養検査 |
HPV:human papilloma virus HIV:human immunodeficiency virus
- ※関連する自覚症状があれば、担当医の判断で保険診療できる場合があります。
- ※当院は乳がん検診 (マンモグラフィ・乳腺超音波検査) と咽頭の性感染症検査を取り扱っていません。
- ※一覧表にない検査項目の実施をご希望であれば、診療に関するご相談より当院にご相談ください。
- ※青字の検査項目の測定条件にご注意ください。(下記)
測定条件や日内変動のある検査項目
- ①月経期に実施できない検査: 子宮腟部細胞診、子宮内膜細胞診、HPV 核酸検出、CA125 測定、尿一般検査、淋菌核酸検出、クラミジア・トラコマティス核酸検出、腟分泌物検鏡検査 (カンジダ属・トリコモナス原虫の同定)
- ②月経期以外に測定条件や生理的な変化がある検査
子宮内膜細胞診 | 妊娠の可能性があれば検査できません。 |
CA125 | 月経周期や他科疾患の影響を受けます。妊娠前期に上昇します。 |
卵巣系ホルモン基礎値 | 経腟超音波検査で主席卵胞 (遺残卵胞) 径 10 mm 未満を確認してから検査します。まず月経期 (生理2~5日目) の測定値を評価します。 |
プロラクチン基礎値 | 食事・運動・睡眠・ストレスで上昇します。午前中 (起床後数時間) の安静時に、ストレスを避けた空腹時の値をみるのが望ましいです。 |
アンドロゲン基礎値 | 朝に高く、夕に低いため、午前11時頃までの測定が望ましい検査です。 |
中性脂肪 (空腹時・随時) 血糖値 (空腹時・随時) |
中性脂肪と血糖は食事で上昇します。中性脂肪は食後約3~4時間で、血糖は食後約1時間でピーク値に達します。飲酒せずに食後 10 時間以上経過した状態で測定するのが通常ですが、食後2~4時間の随時で測定し、異常高値の有無をみる利点もあるのでご相談ください。 |
いろいろな体調について以下の症状でお悩みであれば、ぜひご相談ください。
生理のお悩み
●生理が一度もこない ●生理が遅れている ●生理でない時期に性器出血がある ●生理が多い (少ない) ●生理が長い (短い) |
●生理中に血のかたまりが (大量に) 出る ●ナプキンをしても生理の血がもれる ●ナプキンを一日に何度も取り換える ●生理と次の生理の間隔が短い (長い・不規則) ●生理の後にフラフラする |
〔生理の基準値一覧表〕
項目 | 正常 | 異常 | 対応病名・症状名 |
---|---|---|---|
初経初来年齢 | 10~14歳 | 10歳未満 15歳以上 18歳以上で初経がない |
早発月経 遅発月経 原発性無月経 |
生理の全体量 | 20~140 mL | 20 mL 未満 140 mL 以上 |
過少月経 過多月経 |
血のかたまり | 出ない | 出る | (診察が必要です) |
生理周期 | 25~38日 | 24日以下 39日以上 3か月以上生理がない |
頻発月経 稀発月経 続発性無月経 |
生理周期の変動 | 6日以内 | 7日以上 | 不整月経周期 |
生理の持続日数 | 3~7日 | 2日以下 8日以上 |
過短月経 過長月経 |
排卵 | あり | なし | 無排卵周期症 黄体化未破裂卵胞 |
生理に伴う症状 | なしまたは軽い | ひどい症状がある | 月経困難症 月経前症候群 |
生理に伴うお悩み (月経随伴症状)
●頭が痛い ●おなかが痛い ●腰が痛い ●生理痛が次第に強くなっている ●おなかが膨れた感じがある (腹部膨満感) ●吐き気がある・疲れやすい ●力が入りにくい (脱力感) ●食欲がない |
●イライラする ●憂うつになる ●不安になる ●手足がむくむ ●下痢をする ●生理がひどくて学校や仕事に行けない ●生理前に調子が悪い |
おりもののお悩み
●おりものが多い ●おりものがにおう ●おりものが生臭い ●おりものが水っぽい ●おりものがひどくねばつく |
●おりものがチーズや酒かすのようにかたまっている ●おりものが泡立っている ●おりものに血が混じる ●おりものに普通でない色がついている (黄色っぽい・茶色っぽい・緑色っぽいなど) |
おしものお悩み
●おしもに違和感がある ●おしもがかゆい ●おしもがイガイガする (灼熱感) ●おしもが痛い ●おしもが乾燥した感じがある ●おしもに何かはれものがある |
●おしもがはれている ●腟から何か出てきた ●腟に入れたもの (タンポンなど) が抜けない ●生理でない時期に性器出血がある ●下着が血で汚れていた |
お小水やお通じのお悩み
●日中に 10 回以上お小水が出る ●夜間に 2 回以上尿意で目が覚める ●運動やくしゃみでお小水がもれる ●お小水をトイレまで我慢できずにもらす ●排尿後に少量のお小水が滴る ●お小水やお通じが出づらい |
●下腹部やおしもの痛みや不快感がある ●排尿時や排便時に痛い ●お小水に血が混じる ●お小水をした直後にお小水に行きたくなる ●残尿感がある |
更年期症状がある・更年期症状かもしれない
50歳前後の閉経期に起こりやすい、以下の症状がある場合はご相談ください。
●のぼせ ●ほてり ●大量の発汗 ●動悸 ●胸痛 ●息切れ ●息苦しさ ●冷え性 (冷え症) ●頭痛 ●耳鳴り ●めまい |
●憂うつ ●精神不安定 ●涙もろい ●怒りっぽい ●意欲低下 ●不安感 ●イライラ ●物忘れ ●記憶力低下 ●不眠 ●食欲不振 |
●肩こり ●筋肉痛 ●関節痛 ●腰痛 ●腹痛 ●手のこわばり ●むくみ ●手足のしびれ ●知覚過敏 ●疲れやすい ●全身疲労感 |
●吐き気 ●おう吐 ●便秘 ●下痢 ●口が乾く ●のどがつかえる ●肌がかゆい ●肌が乾燥する ●腟炎 ●性交障害など |
〔更年期に関する紹介動画〕
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1) 基礎知識 「更年期を心地よく過ごすために知っておきたいこと」 (約5分)
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2) 治療 「正しい知識で選ぶ!更年期を健やかに過ごす治療法」 (約5分)
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3) セルフケア 「毎日の生活から改善!更年期症状のセルフケアとは」 (約7分)
〔簡易更年期指数の自己採点表〕
症状の程度に応じて該当するボタンを押してください。
※どれか1つでも症状が強ければ 「強」 を選択します。
〔簡易更年期指数の評価〕
0~25点 | 異常はありません。 |
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26~50点 | 食事や運動に気を付けましょう。 |
51~65点 | 更年期外来を受診して相談しましょう。 |
66~80点 | 長期間に渡る計画的な治療が必要です。 |
81~100点 | 各科の精密検査に基づく治療が必要です。 |
〔証と処方決定のため質問票〕
症状の程度に応じて該当するボタンを押してください。
下腹部や性行為・パートナーのお悩み
●性交時に痛い ●性交時に出血する ●妊娠したかもしれない ●急に下腹部が痛くなった ●右上腹部が痛い |
●慢性的に下腹部が痛い ●おなかが大きくなってきた ●おなかに何かしこりがある ●パートナーの性器に異常がある ●パートナーが性行為感染症と診断された |