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※避妊や月経移動に関する診療は、全て自由診療です。


一般避妊

低用量ピル(経口避妊薬) 自由診療

 女性による積極的な避妊法です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれ、「子宮内膜を薄くする」 「子宮頸管粘液を変化させる」 「排卵を抑制する」 「卵管の線毛運動を抑制する」 といった複合作用によって避妊効果をもたらします。

※医師の処方を受け、毎日一定時刻に服用してください。避妊失敗の最も多い原因は飲み忘れです。
飲み忘れた場合は、服用予定時刻の24時間以内であれば、飲み忘れた一錠をすぐに服用し、その次の一錠以降を予定通りに服用してください。
24時間以上連続して飲み忘れた場合は服用を中止し、他の避妊法を用いながら次回の生理を待ちます。生理がきたら新しいシートで服用を再開してください。
※生理が予定通りにこなければ妊娠の可能性も考えましょう。
※性行為感染症 〔梅毒・ヒト免疫不全ウィルス感染症 (AIDS)・性器ヘルペス・淋病・クラミジア感染症・尖圭コンジローマ・腟トリコモナス症・B型肝炎ほか) の予防効果はありません。性行為感染症の予防にコンドームを使いましょう。
※能動喫煙・受動喫煙を問わず、服用中は禁煙しましょう。
※医師の診察や指導の下に服用してください。定期的な血圧・体重の測定、乳房のセルフチェック、子宮頸がん検診・乳がん検診・経腟超音波検査・血液検査を受けてください。


期待されるメリット

正しく服用すれば避妊効果はほぼ100%です
生理の痛みや出血量が軽く、期間が短くなります
肌あれやニキビ、多毛症が改善します
子宮内膜症や子宮腺筋症の症状を和らげます
服用開始日を調整して生理予定日を調整できます
自分のタイミングで開始 (中止) できます
生理周期が28日型に安定します
生理前の体調不良 (月経前症候群) が少なくなります
血管運動神経障害 〔ほてり・のぼせ・冷え性 (冷え症)・異常発汗・動悸など〕 が改善します
子宮体がん・卵巣がん・大腸がん・良性乳腺腫瘍・骨粗鬆症・関節リウマチのリスクが下がります

当院で取り扱っている低用量ピル

一相性ピル
体調の変化が起こりにくく肌の美容効果を実感しやすいですが、不正性器出血は起こりやすいです。

ファボワール28

三相性ピル
配合量を性周期に合わせてあるため体調変化の可能性がありますが、不正性器出血は起こりにくいです。

ラベルフィーユ28

トリキュラー28



毎日一定時刻に服用する必要があります
飲み忘れによる避妊失敗のリスクがあります
公的医療保険の適用がないため自由診療です
定期的に通院して処方を受ける必要があります
血栓症・脳卒中・脳梗塞・心筋梗塞・乳がん・悪性黒色腫・子宮頸がんのリスクが上がります
性行為感染症の予防効果はありません (コンドームの併用をおすすめします)
初経発来前
50歳以上または閉経後
低用量ピルに対する過敏性素因
診断の確定していない異常性器出血
妊娠中・妊娠の可能性がある・授乳中
35歳以上で1日15本以上の喫煙
4週間以内の手術予定がある
手術後2週間以内 (45分以上かかる手術)
出産後4週間以内
長期安静臥床している
重症高血圧症 (血圧 160/100 mmHg 以上)
危険因子 (高齢・喫煙・糖尿病・高血圧ほか) のある脂質代謝異常
現在の乳がん・子宮体がん・子宮頸がん (疑い含む)
深部静脈血栓症・血栓性静脈炎・肺塞栓症・脳血管障害・冠動脈疾患 (既往や抗凝固療法中を含む)
前兆 (閃輝暗点・星型閃光など) を伴う片頭痛
肺高血圧症や心房細動を合併する心臓弁膜症
亜急性細菌性心内膜炎の既往がある心臓弁膜症
血管病変 (腎症・網膜症・神経症など) を伴う糖尿病
血栓性素因がある
抗リン脂質抗体症候群
重症の肝機能障害 (急性ウィルス性肝炎・重症肝硬変ほか)・肝腫瘍 (肝細胞癌・肝細胞腺腫ほか)
妊娠中に黄疸・持続性皮膚掻痒症・妊娠ヘルペスを発症した既往がある
40歳以上
喫煙者
肥満・過体重 (体格指数30以上)
乳がんの既往がある
家族に乳がん患者がいる
BRCA1/BRCA2変異がある
乳房にしこりがある
家族に血栓症の罹患者がいる
表在血栓性静脈炎
前兆を伴わない片頭痛
軽症高血圧症 (140/90 mmHg 以上)・高血圧症や妊娠高血圧症候群の既往
症状のある子宮筋腫
子宮腟部上皮内腫瘍 (CIN)
てんかん
テタニー
心臓弁膜症・心疾患
糖尿病・耐糖能異常 (疑い含む)
危険因子 (高齢・喫煙・糖尿病・高血圧ほか) のない脂質代謝異常
ポルフィリン症
肝機能障害・肝腫瘤 (限局性結節性過形成ほか)・胆石症
腎疾患 (既往含む)
炎症性腸疾患 (クローン病・潰瘍性大腸炎ほか)

子宮内システム 要予約自由診療

 女性による積極的な避妊法です。黄体ホルモン (レボノルゲストレル) を持続的に放出する子宮内システム (ミレーナ:バイエル薬品) を子宮内に挿入します。これは 「物理的に着床を妨げる」 「子宮内膜を薄く維持する」 「子宮頸管粘液を変化させる」 といった複合作用で避妊効果をもたらします。排卵は正常に起こる場合があるため、これに伴う体調変化は挿入前と同様に自覚される可能性があります。


※子宮内に挿入後すぐに避妊効果が得られます。
※通常は生理が終わってすぐに挿入します。ご妊娠の可能性がなければこの限りではありません。
※生理の回数が減り、約 20%の女性で (子宮内システム挿入中は) 生理が起こらなくなります。
※性行為感染症 〔梅毒・ヒト免疫不全ウィルス感染症 (AIDS)・性器ヘルペス・淋病・クラミジア感染症・尖圭コンジローマ・腟トリコモナス症・B型肝炎ほか) の予防効果はありません。性行為感染症の予防にコンドームを使いましょう。
挿入後5年をこえずに交換 (除去) する必要があります。除去と同時に新しいミレーナの挿入が可能です。
※装着の1か月後・3か月後・6か月後・1年後と、それ以降は1年に1回程度の定期検診を推奨します。
※ご自分で腟内の除去糸を確認してミレーナの脱出の有無を確認できます。除去糸を引っ張るとミレーナの位置がずれる場合があるため、絶対に引っ張らないでください。


期待されるメリット

正しく挿入した場合の避妊効果はほぼ100%です
一度挿入すれば数年間持続する避妊効果が得られます
生理痛が軽くなり、生理期間が短くなり、生理の出血量は減ります
一般的な子宮内避妊用具に比較して、不正性器出血や骨盤内感染症のリスクは低いとされます
経口避妊薬を服用できない女性であっても挿入可能な場合があります


性行為感染症の予防効果はありません (コンドームの併用をおすすめします)
自然に抜け落ちたりズレたりする場合があります
出産経験がない女性や大きい子宮腫瘤 (子宮筋腫・子宮腺筋症) がある女性で、挿入困難な場合があります
まれに月経困難症・大量の不正性器出血・骨盤内炎症性疾患の原因になる場合があります
公的医療保険の適用がないため自由診療です
定期的に通院して位置確認する必要があります
クリニックで交換 (除去) してもらう必要があります
子宮内システムの成分に対する過敏症
診断の確定していない異常性器出血
妊娠中・妊娠の可能性がある
性器がん (疑い含む)
黄体ホルモン依存性腫瘍 (疑い含む)
子宮形態異常 (子宮内腔の変形を伴う子宮筋腫や子宮奇形など)
著しい子宮位置異常
過去3ヵ月以内の性行為感染症 (細菌性腟炎・カンジダ症・再発性ヘルペスウィルス感染症・B型肝炎・サイトメガロウィルス感染症除く) の既往がある
現在の性器の感染症 (カンジダ症を除く)
頸管炎または腟炎の症状がある
再発性または現在の骨盤内炎症性疾患
過去3ヵ月以内の分娩後子宮内膜炎または感染性流産の既往がある
異所性妊娠 (子宮外妊娠) の既往がある
子宮内システムまたは子宮内避妊用具の挿入時または頸管拡張時に、迷走神経反射を起こした既往がある
重症の肝機能障害 (急性ウィルス性肝炎・重症肝硬変ほか)・肝腫瘍 (肝細胞癌・肝細胞腺腫ほか)
出産経験のない女性
授乳中
先天性心疾患・心臓弁膜症
糖尿病 (疑い含む)
肝機能障害
(大量の) 不正性器出血
挿入後数か月以降に、生理の時期以外で持続的な不正性器出血がある
生理や不正性器出血の出血量が増加している
前回の生理から6週間以内に生理が起こらない
吐き気・おう吐・食欲不振などの妊娠を疑う症状がある
下腹部痛を伴って生理が遅れている
性交痛・性交後出血・性交時違和感
おりものの変化や外陰部のかゆみがある
(発熱を伴う) 下腹部痛や腰痛がある
持続性の、または急性の腹部膨満感や下腹部痛 (圧痛) がある
性交時にパートナーが子宮口の除去糸に触れ、陰茎痛を訴えている
下肢の痛み・むくみ・突然の息切れ・胸痛・強い頭痛・急性の視力異常・著しい血圧の上昇などがある

自由診療費用のご案内

一般避妊法の種類 税抜き費用 税込み費用
低用量ピル(経口避妊薬)〔一か月分〕 2,500円 2,750円
子宮内システム(ミレーナ) 〔新規〕(※挿入料含む) 50,000円 55,000円
〔交換〕(※挿入料含む) 55,000円 60,500円
〔抜去〕 5,000円 5,500円

※子宮内システムの交換や除去が困難なときは、頸管拡張や静脈麻酔を併用して行います。



緊急経口避妊(アフターピル)

 妊娠を希望していないのに避妊に失敗したり、ご事情によって避妊しなかったり (できなかったり) したときは、性交後 72 時間以内にアフターピルを服用すると妊娠を回避できる確率が上がります。性交後の服用が早いほど避妊効果が高くなるため、できるだけ早めのご来院 (性交後 24 時間以内) をおすすめします。


※二回目の服用時刻が性交後72時間以内でなくても避妊効果は期待されます。

 レボノルゲストレルによる緊急避妊は、従来の中用量ピルによる緊急避妊と比べて副作用は少なく、避妊効果が高く、一回のみの服用で避妊効果をもたらします。副作用は頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・眠気・不正性器出血などです。

アフターピルの効果は一時的です。服用後の性交で妊娠する場合があるため、次回の生理まで適切に避妊しましょう。
未成年者の服用に、保護者の同意は必要ありません。保護者の同意があるのが理想的ですが、デリケートなご相談内容を保護者に伝えられずに適切な時期に服用できなくなるのはあってはならないのです。
※性交後 72 時間以上経過しても妊娠阻止効果はあるとされます。性交後 120 時間以内であればご来院をご検討ください。ただし適用外の使用について同意が必要です。
服用後2時間以内におう吐した場合の妊娠阻止効果は期待できません。再度服用する必要があります。

自由診療費用のご案内

緊急避妊法の種類 税抜き費用 税込み費用
アフターピル (レボノルゲストレル 1.5 mg 一錠) 9,000円 9,900円


月経移動

※避妊や月経移動に関する診療は、全て自由診療です。

 中用量ピルや低用量ピルを工夫して服用すると、旅行・試験・試合などの生理になりたくない期日に生理がこないように調節できます。最終月経日と次回月経予定日、生理になりたくない期間をお調べの上でご来院ください。


生理を早くしたいとき 生理周期の3~5日目から中用量ピル (プラノバールなど) または経口避妊薬 (ファボワールなど) を 10 日間以上服用します。

生理を遅らせたいとき (排卵前)  生理周期の1~7日目から中用量ピル (プラノバールなど) または経口避妊薬 (ファボワールなど) を開始し、遅らせたい時期まで服用します。

生理を遅らせたいとき (排卵後)  妊娠の可能性がないことを前提に、次回生理予定日の5~7日前から中用量ピル (プラノバールなど) を開始し、遅らせたい時期まで服用します。


※月経移動は正しい服用調整が必要です。時間的な余裕がなければ理想的な服用調整が困難になるかもしれません。できるだけ時間的余裕をもってご来院ください。特に次回生理予定日直前の服用は効果が期待しにくいです。

※中用量ピルは経口避妊薬よりも吐き気やおう吐などの副作用が強く出やすい薬剤です。低用量ピルを服用できなければ中用量ピルも服用できない場合が多いのでご注意ください。

自由診療費用のご案内

  税抜き費用 税込み費用
月経周期調節 (月経移動) 処方+指導 3,000円 3,300円