産科
●妊娠定期健康診査(妊婦健診)
母児ともに健康な出産も目指すために定期的に妊婦健診をしましょう。妊婦健診には血圧測定・体重計測・尿検査・むくみのチェックと超音波断層像による胎児発育評価が含まれます。胎児の発育をより身近に感じるために毎回写真を差し上げます。アルバムにすれば立派な成長記録になるでしょう。妊娠4ヶ月まで(〜妊娠15週6日)は当院で妊婦健診を取り扱いますが妊娠5ヶ月以降には分娩予定の施設へご紹介します。なお妊娠4ヶ月に入るまで(〜妊娠11週6日)に3回以上の妊婦健診が望まれます。
※胎児4D超音波をご希望の妊婦さまはその健診に限って当院で取り扱います。
婦人科
このような症状でお悩みの患者さまはご相談ください。
●生理がこない・生理が遅れている(原発性無月経・続発性無月経)
●生理でない次期に出血があった(不正性器出血)
●生理の出血が多い・生理期間が長い・生理で血の塊が出る(過長月経・過多月経)
●生理の痛みがひどくて学校や仕事にいけない(月経困難)
●生理の前にどうしようもなく調子が悪い(月経前症候群)
●生理の出血が少ない・生理期間が短い(過少月経)
●生理と次の生理の間隔が短い・長い・バラバラ(頻発月経・稀発月経・月経不順)
●更年期障害・萎縮性膣炎・骨盤臓器脱(子宮下垂・子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤)
●子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症
●子宮内膜増殖症・子宮内膜ポリープ・子宮頸管ポリープ・子宮膣部ビラン
●バルトリン腺嚢胞・バルトリン腺膿瘍・膀胱炎・性感染症
●骨粗鬆症
●不妊相談
●避妊相談
●緊急避妊(モーニングアフターピル)
●婦人科ドック
●子宮がん健診
●卵巣がん健診
●ブライダルチェック
●性感染症ドック
(梅毒・淋病・クラミジア・カンジダ・トリコモナス・HIVなど)
●子宮頸がん予防ワクチン(要予約)
●プラセンタ療法
女性内科
●インフルエンザワクチン
●風疹検査・ワクチン
●アレルギー鼻炎・アレルゲン検査
●脂質異常症
●かぜ症候群・気管支炎
●高血圧症
●特定健康診査
●過活動膀胱
●プラセンタ療法
●漢方療法
●尋麻疹・皮膚そう痒症
●サプリメント
●エクエル
●プラセンタ製剤各種
不妊症は「妊娠を望む健康な男女が避妊せずに性交しているにもかかわらず、 一定期間妊娠しない状態」と定義されており、その一定期間は「一年間」が一般的です。カップルの約10組に1組かそれ以上が不妊症で悩んでいると推測され、その原因は男性側と女性側で半々です。 そこで重要なのは、これを夫婦の問題として二人で取り組み、お互いを思いやる姿勢です。
それではすぐにでも子供がほしくても一年間待たなければ不妊症の検査や治療はできないのでしょうか? 必ずしもそうではありません。基礎体温がバラバラで月経不順で悩んでいた、などの妊娠しにくい要因がわかっていたり、ご夫婦ともに高齢で加齢による妊娠率低下を不安に思われていたりなどすると、一定期間を待たずに検査や治療に踏み切る方が得策である場合もあるのです。
診療の流れ
1. 不妊症カウンセリング(初診)
不妊症または不妊症の可能性を心配されて当クリニックを初診される場合には、できるだけご夫婦でご来院ください。どんなからくりで妊娠が成立するのか(妊娠に必要な要素は何か)というガイダンスだけでなく、お二人の職業・生活環境・これまでの経過や今後の検査や治療にかけるそれぞれのお気持ちをみんなで共有して診療を進めます。
※カップルのご事情で、女性だけで悩まれている・まずは女性側だけで考えたい場合などでも、ぜひご相談ください。
2. 不妊症ドック
不妊症の6大検査を軸に、子宮頸がん検診・頸管粘液クラミジア検査・クラミジア抗体検査・耐糖能検査・卵巣予備能検査などをさらに組み合わせた不妊症ドックをお勧めします。
※症状によって一部を保険診療で検査する場合があります。
1)基礎体温(BBT)測定(基礎体温表を差し上げます)
婦人科体温計という特殊な体温計で起床後すぐの体温を測定して基礎体温表にプロットし、直線でつないでグラフ化します。治療はこの基礎体温表をもとに進められます。
※最近では測定値が内部メモリーに記録されるデジタル婦人科体温計が多いですが、 数値だけではわかりにくいため、基礎体温表にグラフ化してご持参ください。
2)ホルモン値測定
視床下部・脳下垂体・甲状腺・卵巣から分泌される各種ホルモンのバランスが、妊娠成立に関わっています。生理周期の各時期や測定条件でホルモン値は変化します。
a)生理3日目(2〜7日目):エストラジオール、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、
プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモン(FT4)
b)黄体中期(基礎体温上昇後4〜7日目):プロゲステロン
※ほか必要に応じてホルモン負荷試験(LHRHテスト・TRHテスト)やテストステロンの測定を追加します。
3)経腟超音波検査
超音波像によって子宮・卵巣・卵管の形態異常がないかを評価します。また各生理周期で排卵する卵胞の発育をモニターします。基礎体温表を参考に、妊娠する可能性の高い時期を推測して必要に応じて排卵促進剤を注射するタイミング法で必須の検査であり、不妊治療で最も繰り返し検査を要するのが経腟超音波検査です。
4)子宮卵管造影検査
子宮口から造影剤を注入して複数回レントゲン写真を撮影します。子宮内部の形態の異常がないか(子宮奇形・子宮筋腫・内膜ポリープや癒着など)や両側の卵管が通っているか(狭窄・閉塞・卵管留水症・癒着など)を調べます。頸管粘液クラミジア検査が陽性の場合には治癒後に検査します。
5)性交後試験(フーナーテスト)
排卵時期の朝に性交した後にご来院いただき、子宮頸管粘液を採取してその中の総精子数と総運動率を調べる検査です(他の検査結果により省略する場合があります)。
6)精液検査
男性因子として精液量と総精子数・精子濃度・総運動率・前進運動率・精子生存率・正常形態率などを評価します。2日以上禁欲してマスターベーションにより精液を全量採取し(専用容器をお渡しします)、射精後1〜2時間以内に当クリニックにお持ちください。精液の性状の変動は大きいため、複数回検査する場合もあります。
3. 不妊治療計画立案
全ての検査結果を総合し、ご夫婦に最も適した治療プランをご提案します。当クリニックでは一般生殖医療(漢方療法・排卵誘発剤・排卵促進剤・タイミング法・黄体補充療法・ 配偶者間人工授精など)を取り扱っているため、手術や体外受精以上の治療を要する場合には不妊治療専門施設や総合病院をご紹介します。